ウェブインパクトは、2023から2024年にかけて長岡技術科学大学 システム安全工学科が開発した『クレーンシミュレーションアプリ』を基盤として、映像配信システムの構築支援を行いました。
本システムはUnityによるアプリ開発であり、クレーンの操縦者の視点を投影するアプリ内の映像を、WebRTC技術を使って第三者にリモートかつリアルタイムに映像配信を行うものです。
ウェブインパクトが掲げる産学連携の重要性
ウェブインパクトでは元来、産学官連携に積極的に取り組んでいます。特に大学との連携は頻繁であり、技術協力のみならず人材育成の一環としてインターン生の受け入れなども行なっています。
大学との連携を深めるべき理由の一つとして、大学は専門的な研究機関であり日々素晴らしいアイデアを創出し続けている一方、アイデアを具現化し商業活用される状態となるには、当社を含め産業界との協力・連携が不可欠であるということが挙げられます。
この度の長岡技術科学大学との産学連携においては、研究によって生まれたアプリの価値を、当社の技術力と事業運営のノウハウをもって更に向上することができました。
実際の取り組みと活用技術
大学の研究では最先端の事柄に取り組むため、その研究結果を実際のプロダクトとして具現化する際には、先進性のある技術が求められるケースが多くあります。
今回、クレーンシミュレーションアプリのリアルタイム映像配信のシステム構築を手がけるにあたって、当社では下記2つの技術を活用しました。
・WebRTC
・GPUサーバー
WebRTCを使った映像リアルタイム配信
WebRTC(Web Real-Time Communication)とは、アプリやサイトの中で、直接、リアルタイムに音声や映像データの送受信を可能にする技術です。
元々、長岡技科大が開発したクレーンシミュレーションアプリは、Unityで単体で動くように構築されていましたが、今回の要件として操作を行ったプレーヤーの映像を他のプレーヤーのPCブラウザにリアルタイムに配信できるようにする必要がありました。
そこでシステムの中にWebRTCを採用することにより、アプリ上での映像配信を可能にしました。
GPUサーバーのスペック検証
GPU(Graphics Processing Unit)サーバーとは、画像や映像処理に特化した半導体で構成されたサーバーのことです。
今回のクレーンシミュレータについて、実現すべき要件に対して適切なGPUスペックを検証し、最適なスペックをご提案差し上げることができました。
終わりに
今回の取り組みにおいて、ウェブインパクトでは産学連携において重要な取り組みが実現できたとともに、通常の事業過程では触れる機会のない高価なGPUサーバーを用いた検証・WebRTCを活用したシステムの構築を通して、非常に貴重な経験と知見を得られました。
今後もウェブインパクトは、既存の手法にとらわれず、新しい技術への挑戦を重ねることで、エンジニアとしての成長、またお客様へのサービスがより良くなるご提案ができるよう、挑戦を続けて参ります。
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